花岡さんは2016年10月に白河市の「コミュニティ・カフェ EMANON」にいらっしゃっており、今回は約2か月ぶりの再会であった。
南相馬市小高って、どんなところ?
震災前、2010(平成22)年の小高区の人口は12,546人[※1]。
しかし、震災以降福島第一原子力発電所の事故の影響で避難を余儀なくされた。2016(平成28)年7月12日、南相馬市小高区では避難指示解除準備区域・居住制限区域の避難指示が解除された。震災前と同じように、小高に住むことができるようになったが、帰還しているのは1,000人ほど。コンビニは国道6号沿いと内陸に1軒ずつ。座って食事をとれるところは3か所[※2]。
我々が花岡さんとともに向かったのは塚原地区。第一原発から約20kmの地点に位置し、震災前には115世帯約450人が生活していた。津波で69戸が流失し、13人が犠牲になった。この地区に戻ってきた人は、山の上に新居を構えている。
塚原地区からは津波からの復旧の様子も見ることができた。高さ7.2mの防潮堤に加え、県道との交差点まで植林し防災林を作る予定だ。
高校が「帰ってくる」
厳しい現状の中で、明るいニュースもある。平成29年度に開校が予定されている、小高産業技術高校だ。[※4]
現在ともに南相馬市原町区内にサテライト校が置かれている小高工業高校と小高商業高校が合併して新たに誕生し、小高区に帰ってくる。また、小高区内の小中学校も平成29年度から再開。しかし、来年度入学予定の新小学1年生は4人。
そんな中、花岡さんは、高校が帰ってくることに合わせて、あることをたくらんでいた。
ソルティー’s 取材後記
※1 南相馬市ウェブサイトより http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/8,2737,44,html
※2 ラーメン「双葉食堂」、寿司「浦島鮨」、弁当「Café いっぷくや」(南相馬市役所小高区役所内)の3か所。
※3 私たちがお話を伺っていたのは「塚原公会堂」のそば。ここは福島県道260号北泉小高線と福島県道391号広野小高線の交差点になっている。
※4 詳細は学校ウェブサイトへ http://www.odakasangyogijutsu-h.fks.ed.jp/
デスクインフォメーション
花岡高行(Hanaoka Takayuki)
cafe「OMSB」発起人
Odaka Micro Stand Bar~オムスビ~(小高マイクロスタンドバー OMSB)
住所
営業時間
営業日
URL
https://www.facebook.com/odakao.msb/