高校生がつくるフリーペーパー「ヨリミチ」。「ヨリミチ出張版」が白河市の発行する「広報しらかわ」で連載されることになりました!
裏庭編集部による連載「白河 今日のあんこ」コーナーでは、あんこ・あずきを使ったお菓子がいっぱいの城下町・白河で、その魅力やこだわりを 紹介していきます。
裏庭編集部のウェブサイトであるこのページでは、紙面では伝えきれなかった魅力をもっと!紹介します!
今回私たちが取材したのは、文久3年(西暦1863年。江戸時代末期!)創業の菓子舗玉家さん。9代目の武川一世さんに、お話を聞かせていただきました。お店は、家族で経営しているそうです。
取材を行ったのは7月のはじめ。夏はくちどけの良さから、水羊羹やくず桜がオススメです。
そして今回注目するあんこは、北海道産の小豆を使用。羊羹やどら焼き、うば玉などそれぞれに使うあんこは使いわけているという。材料となる小豆は同じ種類。粒の大きさや砂糖、塩の量を調節して、最中やお饅頭それぞれの皮と合うような味にしているとのこと。
夏はくちどけが良くなるように羊羹の水分を多くするなどの工夫をしています。「日持ちしないからネット販売はしてないし、たくさんも作らない」そうで、早いときは午前中に売り切れてしまいます。あずきの種類は企業秘密♡なあんこは北海道十勝産のものを使用しており、お菓子によって水分量を変えたり、塩を入れたりしてそれぞれのお菓子に合った味にされています。
よく買いにくるお客さんはやはり年配の方が多いとのこと。若者にも知ってもらいたいと最近ネットショップをしたりフェイスブックで写真を載せ始めました。
和菓子の見た目に惹かれて、ケーキのような感覚で買っていくお客さんも増えたそう。ネットショップやフェイスブックは、ほとんど一世さんが担当しています。若い人も、ケーキやクレープを買う感覚で和菓子も手に取ってほしい、お年寄りのものという固定概念を捨ててほしいと、仰っていました。
一年を通して人気のある『うば玉』はこしあん。こしあんを牛皮で包んで、その上に砂糖をふりかけのが『うば玉』です。求肥が透き通っているので、より爽やかさが増します。
生菓子は毎月デザインが変わるため、お店へ行く楽しみの一つ。白河実業高校や白河旭高校の茶道部から注文を受けることがあるのだとか。その影響で買いに来るお客さんもいるようです。
限られた材料の中でいかに季節をあらわすか。
武川さんの言葉で、私が心に残った言葉はこの言葉です。立派な佇まいの外観から、若者は少し入りにくさがあるかもしれません。しかし、一世さんは「若い人にも、和菓子もケーキとかみたいに気軽に食べて欲しい!」と言ってくださいました。この機会に、一度足を運んでみてはいかが?
ヨリミチ vol.1でも玉屋さんの記述があります。こちらもぜひ、ご覧ください!
おみやげにもどうぞ。
福島県白河市本町46
店長:武川一世さん
営業時間:a.m.9:00〜p.m.17:00
定休日:月2回(いずれかの水曜日)
電話番号:0248-23-2001
菓子舗玉家フェイスブック
菓子舗玉家ネットショップ