高校生がつくるフリーペーパー「ヨリミチ」。「ヨリミチ出張版」が白河市の発行する「広報しらかわ」で連載されることになりました!
裏庭編集部による連載「白河 今日のあんこ」コーナーでは、あんこ・あずきを使ったお菓子がいっぱいの城下町・白河で、その魅力やこだわりを 紹介していきます。
裏庭編集部のウェブサイトであるこのページでは、紙面では伝えきれなかった魅力をもっと!紹介します!
今回私たちは、創業約180年。坂本屋総本店の店長、我妻栄一さんにインタビューをしました。栄一さん(このお店)のイチオシあんこは、地元の「きつねうち温泉」のお土産である「きつねうち温泉まんじゅう」。
きつねうち温泉まんじゅうは、いつから親しまれていますか?
きつねうち温泉が開業した年の平成7年です。きつねうち温泉の方から、何か名物となるお土産を作って欲しいと依頼があって、つくりました。
きつねうち温泉まんじゅうのこだわりはありますか?
一般的に温泉まんじゅうは小ぶりなものが多いですが、インパクトを求めた結果、100gのボリュームになりました(笑)。それだけではまだ足りないと思い、きつねうち温泉のロゴマークを焼印で入れることにしたんです。
たしかに、きつねが印象的ですよね!他にもこだわりってありますか?
やっぱり、なるべくは国産のものを使うことかな。ちなみに、饅頭で使っている黒糖は沖縄産、てん菜糖と小豆は北海道産です。一応小麦粉以外は国産なんだけど、いずれは小麦も国産のものを使ってみたいなぁ。地元で大納言小豆を作られているおばあちゃんから一部仕入れているのですが、なかなか全部のお菓子には使えないのが現状です。
本店以外では、どこで商品を買えますか?
東の直売所、西郷館、り菜あん、ヨークベニマル(横町、昭和町、棚倉町、メガステージ)でお買い求めいただけます。きつねうち温泉まんじゅうは通年販売しており、また、季節物だとかしわもちやお団子も置いてます。
小さい頃の夢はありましたか?
幼い頃からお菓子屋になることしか頭になかったです。と言うのも、父親からしょっちゅう「お前はお菓子屋になって家を継ぐんだぞ」と”マインドコントロール”(笑)を受けていたので…(笑)高校の進路や、卒業後の修行をお願いするお店まで決まっていました。
どこで修行されたんですか?
東京にある和洋菓子店です。18〜23歳までの5年間修行しました。ここにも父親の戦略があって。実は、高校3年の冬休みにこの修行先のお店でバイトをしていたんですよ。もちろん父親の選択で(笑)。だから、卒業後に伺ったら、「おー、またお前か!」みたいな(笑)。顔見知りの関係だったから、そこはやりやすかったかな。今思うと父親の計画は凄かったですね(笑)
修行時代の思い出はありますか?
一度だけ小豆を焦がしてしまったことがあって。小豆が少しでも焦げてしまうと、完成したあんこは全て廃棄になってしまうんですよ。焦げた匂いが全体に移っちゃうからね。1袋25kgくらいだったから、勿体無いことをしたなぁ…。
そんなことがあったんですね。
でも、見習いの先輩が対応してくれて。その失敗のおかげで原因や対処法を学ぶことができたんだ。だからみんなも、失敗は若いうちにしておいた方がいいぞぉ!
気になっていたのですが、栄一さんの後ろの壁に貼ってあるお手紙はなんですか?
これは小学校で饅頭作り体験をした時のお礼状です。依頼を受けた時は、蒸し器や材料を持って、学校まで出向いています。これは私自身も楽しんでいる活動で、子どもたちが作るハートや星の形の饅頭を見ると、丸くなくてもいいんだなって、ほっこりします(笑)。
他には何か活動をしていますか?
白河東地区の小中学校、白河五箇地区の小学校、矢吹中学校の給食のごはんやパンも作っています。
えっ、私矢吹の中学校に通っていたんです!学校給食にも携わってるんですね!地域との関わりが深いな…。
実は今、新しい商品を試作しているんですよ。
そうなんですか?!ちなみにどんな商品ですか?
えっと、中身は白餡で…ゴホゴホ…。うまくいけばいいんだけどね(笑)。
絶対美味しいやつだー!新商品ができたらまた買いに来ますね!
お忙しいところ取材に対応いただき、ありがとうございました!
おまんじゅうに焼印があると、テンション上がりますよね!
「ヨリミチ出張版」は、白河市の発行する「広報しらかわ」で連載されています。
坂本屋総本店 –さかもとやそうほんてん–
〒961-0303 福島県白河市東釜子字本町89
店長:我妻栄一さん
営業時間:a.m.8:00〜p.m.19:00
定休日:毎週木曜日
電話番号:0248-34-2014
営業時間:a.m.8:00〜p.m.19:00
定休日:毎週木曜日
電話番号:0248-34-2014