武藤さんのいる「二本松市」とは
市内には安達太良山や岳温泉などもあり、また毎年秋には霞ヶ城公園で「二本松の菊人形」というイベントが開催され、多くの人でにぎわいます。
協力隊になるまで
そうして数年東京に住んだ武藤さん。偶然にも、二本松市に帰省していたとき、東日本大震災に遭遇する。
その後、福島県にUターン。2014年10月に二本松市岩代地域の地域おこし協力隊に着任した。
協力隊になってから
そうしてできたのが、「二本松産西念寺柿のまるごとパイ」だ。
※1 西念寺柿…戦国時代の天正年間(1573~1593)に小浜城(今の二本松市岩代地区)の城主だった大内定綱が、西念寺住職の夕安(せきあん)を中国に派遣したことにより、現在の岩代地区に持ち込まれたとされている。また、会津見不知柿(あいづみしらずがき)の原種で、岩代地区の特産品でもある。しかし、西念寺柿は渋柿であり、さらに渋抜きをしても加熱すると渋が戻ってしまうため、スイーツへの加工が難しく、あまり活用されていなかった。
協力隊を終えて
「地域おこし協力隊」には3年間という任期があり、武藤さんは2017年9月末でその任期を満了した。
2018年6月29日から、二本松市市民交流センター内に、「コミュニティ・カフェ SIRo」がオープン。武藤さんに会いに、二本松に行ってみよう。
秋のSIRoはカボチャにガレットと林檎を煮込んだアップルティーにシナモンスティックを添えて。 pic.twitter.com/8zWy3KWaDX
— SIRo (@SIRo_fukushima) 2018年9月26日
取材後記
「コミュニティ・カフェ SIRo」に行って、ガレットを食べながらまた武藤さんとお話したいです!
武藤 琴美(Muto Kotomi)
元・二本松市地域おこし協力隊(岩代地区)/コミュニティ・カフェ SIRo店主
1988年生まれ、福島県二本松市出身。文化服装学院を卒業後、東京で仕事をするも、震災後の二本松市でのボランティアをきっかけにUターンし、2014年10月に二本松市岩代地区の地域おこし協力隊に着任。2017年9月に任期を満了後、学生時代に欲しいと思っていた「寄り道ができる空間」を作りたいと思い、2018年6月、「コミュニティ・カフェ SIRo」をオープン。岩代地区の産品を売ったり、他地域とのコラボをしたりも行っている。
コミュニティ・カフェ SIRo
2018年6月29日、二本松市市民交流センター内にオープン。岩代地域と学生をひいきするカフェになっている。名前の由来は「岩代(いわしろ)」の「しろ」より。「これから地域も人もまだまだきっと成長していくんだろう」という思いを込め、”o”を小文字にして、不完全さを出している。主な商品は、道の駅さくらの郷が数年前から取り組んでいる岩代高原産そば粉を使用したガレットと、そば茶・甘酒の販売。ガレットは、岩代産のそば粉を使った生地に、旬な食材をサンドしている。具材は季節によって変動する。
場所
〒964-0917 福島県二本松市本町2丁目3-1 二本松市市民交流センター3階ラウンジ(JR東北本線二本松駅から徒歩1分)
営業時間
水曜日~金曜日…15:00~18:00
土曜日…10:00~18:00
※ガレット、そば茶、甘酒ともに、なくなり次第終了