アナウンサーになるには? ラジオ福島・小川栄一さん

ゆうな

ゆうな 高校生
ゆうな
ラジオ福島アナウンサーの小川栄一さん。子供の頃からラジオを聞いていつかこんなアナウンサーになりたいと夢見て立教大学に入学しました。放送研究会の運動部に入り、ラジオ福島のアナウンサーとなりました。今回のインタビューでは、アナウンサーになるまでの経緯、アナウンサーという仕事のつらさや楽しさ、大切なことなどを話してもらいました。将来は声を使った仕事につきたい人は必見です!!

アナウンサーになるまで

ゆうな
小川さんは、どうしてアナウンサーになろうと思ったんですか?

わたしたちに取材してくださる小川さん。この後、わたしたちから逆取材をしました。

小川さん
わたしはアナウンサーと言っても、ラジオ局のアナウンサーなんだけど…。子どものころ、ラジオが一番の娯楽で、ラジオばっかり聞いていました。それで、好きな深夜放送があったんだけど、それを聞いて、こんなふうになりたいなあ、と思いました。
でも、どうしたらなれるんだろう?と思って、本や雑誌で調べてみました。結果、とりあえず高校を卒業したら、アナウンサーを輩出している大学に入り、放送研究会に入りました。
ゆうな
その大学ってどこですか?
小川さん
うーん、言っていいのかな、立教大学というところです。放送研究会のOBで有名なのは、徳光和夫さんや、みのもんたさんかな。結構有名な人が卒業しているから、立教大学の放送研究会に入れば、なんとかなるんじゃないかなって、甘い考えをしていました。でも、僕の時代の会員は30人くらいいたんだけど、アナウンサーになったのはふたりだけでした。
ゆうな
放送研究会とは、なにをするところですか?
小川さん
高校でいう、部活動のようなものです。僕の大学は放送研究会の中で、運動部、DJ、お昼の放送の3つにわかれていました。僕はスポーツが好きだったので、運動部に入りました。活動内容は、神宮球場で学生野球の実況放送を録音したり、アメリカンフットボールの場内放送の役目を果たしたりしました。アメリカンフットボールは、東京ドームや横浜スタジアム、千葉マリンスタジアムなどの会場で放送した経験が一番だったかな。

立教大学が参加する東京六大学野球の聖地・明治神宮野球場

ゆうな
では、アナウンサーになるには放送研究会に入った方が有利なんですか?
小川さん
有利かもしれないけど、やっぱり専門学校や予備校で、アナウンサーになるための専門的なことを教わると、なれる確率は上がるね。アナウンサーになるには、アナウンサー試験というものがあって、東京だと倍率は1000倍です。僕は、北は北海道、南は長崎の36社くらい試験を受けて、運良くラジオ福島に入れました。多い人だと、70社くらい受けても落ちて、なんとか入れたという人もいます。

「ラジオ」のアナウンサーとして

小川さんが実況を担当することもある、福島競馬場。

ゆうな
ラジオ局のアナウンサーは、普段どんな仕事をしていますか?
小川さん
いろいろあるけど、僕は基本的にラジオの朝番組をやっています。交通情報や天気など、福島県内の情報を伝えています。放送は朝7時から始まるので、朝3時20分ごろに起きます。寝坊は絶対にだめですからね。他にも、4月・7月・11月には、福島競馬の実況をやっています。実況するレースの馬の名前を、すべて覚えなきゃいけないのが大変ですね。高校野球は、春と秋の県大会の準々決勝くらいから、夏は4回戦くらいから、球場に足を運んで実況を録音し、夏の決勝は生中継します。これらのことを20年間くらい続けています。つみかさねが大事です。

ゆうな
ラジオとテレビのアナウンサーの違いはありますか?
小川さん
ラジオは、実況を行うにしても、情報を細かく話せ、細かく描写できます。逆にテレビは映像があるので、「ご覧のように…」で終わってしまいます。話しすぎると、視聴者からクレームが来る。映像がないぶん、ラジオはおもしろみがあるし、やりがいがあります。しゃべり手になりたい、しゃべり手がいいなと思う人は、ラジオの方がやりがいを感じます。

アナウンサーになるために…

ゆうな
最後に…アナウンサーになるために大切なことはなんですか?
小川さん
1つめは、話すときはまとまりがあるようにすること。そして、なにかしらオチをつける。2つめは、滑舌も大事かな。大きな声ではっきりと話し、しゃべり方にうまく間をとる。3つめは、普段からいろんなものに興味、関心を持って、その動きや描写などを口にだす。4つめは、自分が話すことも重要だけど、取材を行うときは、自分が話すのを1割、相手に話させるのを9割の意識を持つこと。その方が、聞く人にもプラスになるからね。
ゆうな
今日は、わたしたちを取材していただき、また逆取材にも答えていただき、ありがとうございました!

笑顔でわたしたちの逆取材に答えてくださる小川さん

ゆうな’s 取材後記

ゆうな
アナウンサーという憧れの職業の人にインタビューができてとても嬉しかったです。私はアナウンサーの表面部分しか見ていない美少女でアナウンサーという世界を甘く見てました。そして、普段は聞けないアナウンサーという厳しい世界の情報がたくさん聞けました。また、小川さんの面白い人生話も聞けました。今回のインタビューを通してもっとアナウンサーについてもっと知りたいと思いました。

デスクインフォメーション

編集長
冒頭で小川さんがお話していた「深夜放送」とは、三宅裕司さんがパーソナリティを務める番組『ヤングパラダイス』だったそう。三宅さんがラジオスターだった時代があったそうです。

小川栄一(Ogawa Eiichi)

ラジオ福島 アナウンサー

千葉県千葉市生まれ。立教大学卒業後、1995年にラジオ福島入社。
福島競馬の実況中継や「朝から全開!」を担当。
将来の夢は甲子園決勝で福島県の高校野球チームを取材すること、だそう。
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ラジオ福島(rfc)

周波数

福島:1458kHz / 郡山:1098kHz / 会津若松:1395kHz / いわき:1431kHz / 原町:801kHz

※またはradiko.jpによって聴取可能

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☆小川さんが毎週火曜日を担当する「朝から全開!」は、月曜日から金曜日まで朝7時から9時30分まで放送中!

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